絶対的な食料不足は存在してない

そうなんだ。知らなかった。

食糧価格を引き下げる最善の政策は、この異常な農業補助金を廃止することだ。農業土木などの関連支出まで含めると、日本の農業補助の規模は毎年12兆円。これをやめるだけで「食糧支援」の1000倍以上の効果があり、しかも財政赤字を大幅に減らすことができる。

なるほど。日本の農業所得の55%の補助金をやめて、食料価格が下がって、給料の実質的な価値があがって、農業の人たちのうち補助金が無いと食っていけない人が農業を辞めて都心に出たり人口が移動して、都心部の人手不足が解消に向かって、農村の税収が減っって、そういう地域の社会基盤の維持が難しくなって。国の人口が減りつつあって、なおかつ、都心部に人を集中させたほうが国全体としては良さそうで、ってことは地域による人口の粗密の差や年齢差が大きくなりそうで。農家にも創意・工夫・意欲のある若手はもちろん存在していて、そういう人は高付加価値の作物をとっくに作り始めているけれども。結局どう変化して、どうなっていくんだろう。分からない。

経済に暗いと、例えば農業補助金の廃止の作用の短期的メリット(長期にわたって持続するのかもしれないけれども)は想像がつくけれども、中期的な副作用の大きさの評価ができない。農業補助金とかの政策の、メリットだけを唱える人とデメリットだけを唱える人の二種類しか居ないならば、何も事態は動かないに違いない。