ネットワークとか脳とかグーグルという生き物とか.

ネットワークを神経系とかシナプス系に例えて,交換される情報を脳の活動に例えたりして.そしてみんなの意見を交換して集約してみると「みんなの意見は案外正しい」らしくてホッとするのも束の間,当の人間の脳はというと「脳は意外とおバカである」らしい.

「みんなの意見」は案外正しい

「みんなの意見」は案外正しい

脳は意外とおバカである

脳は意外とおバカである

脳内に構築されるモデルはセンサとアクチュエータが構築するもので,今日のネットワークにそれらに対応するものが圧倒的に欠落している気がずっとしている.情報技術の次のイノベーションは「センサー」の技術であると「予言」する人もいたりする(参考).どうなんだろ.
Cでつくる続 脳の情報システム

Cでつくる続 脳の情報システム

ってなことを言ってると,ドラッカー御大は次のように言う.

IT(情報技術)革命は始まったばかりである.(中略)eコマースは,経済と市場と産業構造を根底から変える.

他にも新技術が新産業を生む.それが何であるかはわからない.だが,新技術,新産業が現われることは確実である.そのうえ,それらの新産業のなかで,コンピュータやITと直接かかわりをもつものが少ないであろうこともほぼ確実である.それらは,バイオや養殖のように予想外の技術から生まれることになる.

ドラッカー御大も内田樹先生も,これからは金銭的「資本」ではなく「知識」が重要になると指摘する.体系化された高度に専門的な知識が社会の核に位置するようになってきた.資本は資本のあるところに集まって労働者は詐取され続けるかと思ったら,肉体労働に関する生産性の向上によってプロレタリアがブルジョアになった.と御大は指摘する.同様に,知識は知識のあるところに集まって知識を持たないものは詐取され続けるかと思いきや,知的労働に関する生産性の向上によって…というシナリオを考えたときに鍵となるのが知的労働のマネジメントである.と御大は指摘する.

「あちら側」の世界にとびこんで,あちら側の知的レベルの向上に寄与しつつ,寄与することで自分のレベルを変革する.そういうシナリオと上記マネジメントの関係がよくわからない.関係ないのか.

こんな文を書いてないで自分の勉強をしないといけないことは確かだ.

テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編))

テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編))